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2009年07月15日

カモン!

何かの拍子に、女子ゴルフの元女王アニカ・ソレンスタムが1970年生まれであることを知って、はっとした。
メジャー通算10回優勝をほこるアニカは、昨年現役引退をしました。

伊達公子は、アニカ・ソレンスタムと同じ歳です。

すでに「野茂英雄」と「伊達公子」については一度書きました。
そのときに「引退した」と書いた伊達公子は、昨年現役に復帰し、今年は主催者推薦でウィンブルドンに出場しました。
一回戦で20歳年下の選手にフルセットの末、逆転負けをしたのですが、第二セットの最初までは、相手を圧倒していました。


ウォズニアッキは身長177センチでパワーがある。「真っ向勝負してもダメ。自分のやりかたで切り開く」。対戦が決まった後、低く打ちにくい球を返す策を突き詰めた。13年前の準決勝でシュテフィ・グラフ(独)に挑んだ時と同じ戦法だ。コートに置いた目標物に、バックのスライスで当てる練習を繰り返した。

 弾まない球が18歳を翻弄(ほんろう)した。伊達はネットにも積極的に出る。第1セット第12ゲーム。3度目のセットポイントをものにした。「カモン」。ウィンブルドンの青空に、伊達の甲高い声が響いた。 (2009.6.24Asahi.comより)


プロの世界で、38歳にして、世界のひのき舞台で「カモン」と雄叫びをあげられる、精神と肉体・・・・。

すでにおじさんだが、こうしたシーンや印象的な文章に接すると、自省する。青空に向かって「カモン!」と声を響かせるような場面を作り出せるかどうか・・・・。


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2009年07月11日

2009年上期倒産状況地域別

毎週月曜日に発行する「メルマガ 南風通信」の原稿は、週末に書きます。

今週は、「東京発信情報」の危うさについて書いたのですが、途中で「2009年上半期倒産状況」について触れ、自分の頭を整理するために「表」を作ったので、掲載しておきます。

2009年上期倒産件数地域別.jpg


今から、東京に飛びます。

うーん、腰痛は大丈夫だろうか・・・。かなり心配・・・。


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2009年07月09日

夏の入り口

地下鉄・心斎橋駅の階段を上り、地上に出た瞬間、熱風を感じ、思わずあたりを見回しました。どこかのビルの排熱が吹き付けているのではないかと思ったのです。
午前中の大阪は、かなり暑かった。ひょっとすると大阪だけではなかったのかもしれません。マンションから博多駅へ向かうだけで、汗をびっしょりかきました。朝7時過ぎだと言うのに、蒸し暑く、新幹線のホームで息切れをしてしまいそうでした。
まさに、蒸し風呂状態で、腕に抱えたスーツが実にうとましい。

「夏の入り口」
思わずそんな言葉が頭に浮かんだ一日でした。

「デフレ」の時代に、こうした現実が行く手をさえぎりそうです。

自動車保険料 値上げへ 参考純率改定 高齢者層は大幅

損害保険料率算出機構は七日、損保各社が自動車保険の保険料決定の目安とする「参考純率」を平均5・7%引き上げた。これを受け、自動車保険の収支悪化に悩む損保各社は来年度をめどに、事故の多い高齢者層を中心として保険料を上げる見通しで、家計の負担が増えそうだ。
(中略)
今回の改定では、初めて十歳ごとの区分で参考純率を設定。自家用乗用車の場合、六十歳以上では最大二割近く参考純率がアップするケースもある。(東京新聞) 


医療費だけではなく、「老人いじめ」は遠慮会釈なく進むようです。この時期に20%近い値上げは、正気の沙汰ではない。
別の記事では、軽乗用車の保険料も上がりそうだと書かれていました。「弱いものいじめ」も同時に進む・・・。

1〜6月の倒産8%増、6年ぶり高水準に 民間調べ

民間調査会社の東京商工リサーチが8日発表した2009年上半期(1〜6月)の全国企業倒産集計によると、倒産件数は8169件と前年同期比8%増えた。上半期としては4年連続の増加で、6年ぶりの高水準となった。昨年秋以降の金融危機が響き、企業の倒産はなお高水準で推移している。

今年上半期の負債総額は4兆6853億円で、前年同期比47%増加した。上半期としては5年ぶりに4兆円を上回った。ただ08年下半期(7〜12月)の9兆円超よりは減少した。
業種別では最も多い建設業の倒産件数が前年同期比1%減った。これに対して製造業は31%、不動産業は25%増えた。 (日経新聞)


このペースで行くと2009年の倒産件数は、16000件を超える・・・・。
ある調査機関の予測では、上期よりも下期のほうが倒産は増えるのでhないか、という。

額で汗をかきながら、背筋に寒気が通り抜ける。

覚悟の夏が来ているようで・・・。


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2009年07月08日

死に人

コンサルタントになる前の「前職」は、現場監督でした。

本音で言えば、コンサルタントの中に「ヘルメットを被ったことのある人間」「安全靴を履いたことのある人間」「30mを超える足場に地下足袋で上り、最上部でブレーカーを使ったことのある人間」「トンネル現場で発破(火薬)を仕掛けたことのある人間」は、いない。
「風速50mの台風の中で現場を守る」「20m以上掘り下げた橋台の下部工でのコンクリート打」「濁流の河川現場での矢板工事」・・・・。

ありがたいことに、20年におよぶ「現場生活」の中で、【死人】を出したことはない。いくつかの「労災」事故はあったが、ありがたいことに、自分の現場では【死人】は出さなかった。
それでも、さすがに20年の中では、「隣接工区」で3件の死亡事故に遭遇した。下水道工事での「酸欠事故」、下水道工事の開削での「土砂崩落事故」、ダム工事での140mの「落下事故」。いずれも「隣接」なので、発生から救出、死亡確認までの一連の流れを直接眼にしている。「落下事故」では岩場に叩きつけられた遺体の第一発見者でもある。

物語やドラマの世界ではなく、直接【事故死】を眼にする機会は、専門家以外では決して多くはない。その意味からすれば、表現としてふさわしくはないが、得がたい経験でははあったのかもしれない。
私の「コンサルスタイル」が、少々他の人と違うとすれば、「根っこ」にこの経験がある。【生き死に】をかけた職場から見たときの、異業種のたたずまいは、シンプルさに欠け、なおかつ能書きが多すぎる。建設の世界ではまったく問題にならないような「些細な出来事」に立ちすくんでしまっている企業が多いように見えたのでした。


ここに「一年前」、死者を出してしまった企業の覚悟を書いた「ブログ」があります。すでに6年の付き合いになるこの企業の昨年の苦悩を私は知っている。社長や幹部たちのこの一年の苦渋に満ちた歩みの一端を知っている。
昨夜、この文章を読みながら、涙が止まらなかった。

修羅場を潜り抜けた「コンサルタント」は、そうした悲しみや苦労を知りながら、あえて先輩から教えられた「過酷な言葉」を企業に突きつける。

「企業は、死人を出して強くなる。安全や社員の命を初めて本気で考えられるようになる。企業は、裁判の一本や二本を抱えて当然だ。本気で事業を進めるとき、軋轢は普通に起こる。軋轢や罵声を恐れて、前に進めるものか!」

全てが正しいとは思わない。
しかし、今日の「とじき塾」では、終わり際、撮影していたビデオを止めて、その話をした。

【生き死に】のかかった現場から見据える「風景」は、普通の「風景」ではない。
生きる、働く、経営する・・・。
なんと過酷なことか・・・・。


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2009年06月03日

再びの「原点」

このブログを「不定期掲載にする」という話をしたときに、「家人」が奇妙な顔をした。
何しろ、単身赴任と旅が長いので、私の【生存確認】は、このブログでする以外にない。深夜ブログが更新してあると、どうやら私が生きていることをおぼろげに確認するらしい。それは遠くに住む「娘」や「息子」も同様で、親父の【生存確認】はブログアップ・・・・。

その「家人」が、印象に残っている文章として、私が以前勤めていた企業のことを書いたものについて話した。3年以上毎日文章を書き続け、それ以外にも「メルマガ」や「コラム」を書いているので、個々の文章に関して、書いた本人の記憶は、髪の毛と同じで「薄い」。しかし、コンサルタントとして独立する直前まで勤めていた企業に関する文章の印象は「家人」の中で強かったらしい。

すでに2年近く前に書いた文章を読み返して、タイトルを「原点」と名付けているところを見ると、私もまたそうである。

2007年7月30日の記事を再録します。

【再録始まり】

年に一度、その会社に行く。
実際には、近くを通りかかり時間があればよることもあるのだが、最近は多忙をきわめ、訪ねる回数は大幅に減り、年に一度というところです。
その企業が、年に一度の「ISO 9001」サーベランスの際、立会いに行く。すでに私が同席などしなくても、十分に審査機関との対応ができる会社なのですが、その会社の「品質管理責任者」は律儀に私のスケジュールを尋ね、その日程に合わせて審査機関と「審査日程」を決めるので、私としては行かないわけには行かない。

今日はその「審査日」で、朝8時前にその事務所を訪ねる。
かつて「見慣れた部屋」に入ったとき、ふと気づいた。
「ここに【原点】がある・・・・」

P1010978.jpg

この企業は「5S活動」を行っている会社ではありません。まして私が「企業体質改善」のコンサルティングを行っている企業でもありません。
この会社は「15年前」から、事務所の机の上に「もの」を置いていなったのです。そして、今なお「朝一番」の姿はこうである。この「凄み」は、経営コンサルタントになった今、実によくわかる。

この会社は、以前私が勤めていた会社です。先代が「トンネル屋」として創業した「建設会社」です。私はこの会社に「7年」在籍しました。
地元の、叔父が経営する「建設会社」を辞し、この企業に「再就職」し、「土木部長」「管理部長」を務めました。大手ゼネコンや電力会社の大型工事など単なる中小企業では知りえない技術やマネジメントを学ばせていただいた。企業に属している時は当然さまざまな出来事があり、決して順風満帆とは言えないが、今となってはこの企業で教えられたことは多い。
現実として、「緩みのない組織」に属していたことは、この部屋の佇まいが無言のうちに語っている。

ふと気づくと、工程を書き込んだ黒板の隅に、下手糞な文字が書き込まれている。10年ほど前に私が書き込んだチョークの文字がまだ残されているのです。なんと、10年間、消さずに残されている。

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□時間を大切に
□技術練磨
□安全・環境管理
□基本を守り率先実行

当時社長が折に触れて語っていた「言葉」を、私が黒板に書き付けたのでした。

下手糞な文字は勘弁していただきたい。しかし、【幹部】として、その文字を書き込んだ時の私の「気力」は、その文字に込められいる。
今の私には、これほど「力強い文字」は書けない。

しばし、黒板の前に佇み、己の【原点】を知る。

【再録終わり】

なるほど、なるほど。人間は「一人で育つ」ものではない。ちゃんと「育てられた」という背景があってこそ、今そこにいる・・・・。




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