実は、それぞれの文章間に、約12本のコラムがあって、繋げて読むと、2008年がどういう時代であったか、自分がその時、その瞬間、何を感じ、何を考えていたのかが分かります。
一年間、書き続けてきたのは、企業としての、個人としての【覚悟】についてではなかったか・・・・。
2008年12月8日(月) メルマガ「南風通信」第97号
【今週の言葉】・・・・【「淘汰」の本質〜退場宣告〜】
福岡では、週末一気に冷え込み、雪が降りました。
天気予報で薄々は分かっていたのですが、いささか予定が狂った週末でした。
「予定通り行かない・・・・」
何となく最近の風潮と同じで、薄々分かりながら思い通りに動けない。年末から年明けにかけてこの流れは加速して行くのでしょう。
【淘汰(とうた)】(大辞林より)
(1)よい物を選び、悪い物を除くこと。また、水で洗ってより分けること。
(2)自然環境の中で、生存に適するものが残り、適しないものは消え去る現象。選択。
時代が穏やかに動いている時は、(1)で良かったのでしょう。「良いものを選ぶ」という余裕があった。洗ってより分けるだけの手間をかけるゆとりがあった。しかし、この「乱世」ではまさに(2)が足元に広がっています。戦後60年の右肩上がりの社会が2005年に終り、すでに3年経ちました。以前の「思考」や「仕組」や「設備」では戦えなくなっているのです。
結果【淘汰】が一気に進みつつあります。その速度と規模は、「従来の想像」の外にあります。
(日経新聞からの引用)
縮む消費、小売り再編加速 イオン筆頭株主に三菱商事
三菱商事がイオンの筆頭株主となり、商品調達などで包括提携することは、小売業界の新たな再編の呼び水となりそうだ。秋以降の世界的な景気後退と人口減による市場縮小が重なって、個人消費は低迷から抜け出す糸口が見えてこない。スーパーなど小売業各社は、総合商社との連携も含め、新たな合従連衡を模索せざるを得なくなってきている。
この記事の持つ意味は、三菱商事が「ローソン」の筆頭株主であり、イオンはその傘下に「ミニストップ」というコンビニチェーン店を持っているということです。つまりガリバー企業ですらこれからの変化に「単独では立ち向かえない」という判断を双方のトップが認め合ったということを示しています。すでに世界史上初となる急速な「人口減少」が顕在化し、同時に「世界的な金融危機」が引き金となった未曾有の景気減速に対処するために、「動いた」ということです。
すでにイオンは、不採算店舗を60店舗閉鎖することを決めていますが、同時により一層の調達コスト縮減のために「次の一手」を打ったのです。
「人口減少」が顕在化する中での【淘汰】の本質は、今までの「思考」では推し量れないほどの「大変化」と「覚悟」を企業に迫ります。「人口減少」は、すなわち「消費量の減少」を意味し、「消費量の減少」は、「提供する側」の存続を許さず【退場】を迫ります。この怖さを真剣に考えている人々はすでに動き始めているのですが、多くの「企業経営者」や「個人」はその怖さを過小に考えています。
非正規社員のみならず、正社員までリストラされている背景に横たわっているのは、この【退場宣告】なのです。【退場宣告】とは、「不要」という印を「誰か」がつけるという意味です。そして、その「誰か」とは、金融機関やリストラを宣告する経営者などではありません。「宣告者」は、時代や社会である所が、以前の「思考」や「仕組」とはまったく違う、今目の前で繰り広げられている現実なのです。
「フリーターを救え!」「リストラされた人々を救え!」「内定取り消しをした企業を訴える」「労組結成!」・・・・。
あちこちのニュースで語られるこうした「対処療法」がまったく本質から外れていることをマスコミは伝えません。今起こっていること、おそらく来年初めから起こる今以上の「大変化」は、構造的問題なのです。労組を結成して大元の企業が消滅する危険性が低減するわけではない。内定取り消しをした企業が正社員のリストラまで始めている時に、訴訟という「従来型の思考回路」では、時代から【淘汰】されてしまいます。企業を支援すべき金融機関ですらその存続が危ぶまれいるのです。
今、迅速に、真剣に行わなければならないことは【退場宣告】を受けないための「革新的行動」であり、個人の「目覚め」です。組織を変えなければ組織が消える。組織を変えるためには個人が変らなければならない。その個人を変えるために組織が変る・・・・。ある意味「鶏が先か、卵が先か?」に似た「愚直な行動」だけが、この【淘汰の波】を避ける唯一の方法です。
2008年も、残すところ24日となりました。
24時間×24日=576時間・・・・。
書きながら、私のほうまで怖くなってきました。
【退場宣告】を受けないために、今何をすべきか・・・・。
風邪が流行っているようです。
残り24日間、頑張りましょう。
戸敷でした。
実は、このメルマガを発行したその日に、九州からはるか遠く「福島県の社長さま」から、「まだ、退場宣告を受けていないぞ!」というメールを頂いた。厳しい経営環境の中で、奥歯をかみ締めて立ち続けている様子が窺えた。
全国で、多くの仲間たちが、今この瞬間も戦っている。
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さて今日のとじきは何位でしょう?
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1月の「とじき塾」のテーマは、【地方の時代がやって来た〜2009年をどう戦うか!〜】です。データから見る日本と世界。そして、戦い抜くために必要な「価値観の共有」。
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まさに大きな変化の中に突入しています。
当社は機械を作っていますが 仕事量は30%確保できていない状況
募る危機感に 「こんなことになっちゃってるけど・・・」と語りかけます。
さすがにわたしに直接いってはこないのですが・・・いろんなメンバーから聞いていると まだまだ危機感は少ない・・・
新聞すら読んでない社員が多いのですよ
今仕事量が少ないけれど 何とかなるだろう
ボーナスだって当然出るだろう ・・・ すべてではないにせよ こういう考えもまだある・・・
心ある社員のほうが心配しちゃっています。
嵐の海を手漕ぎボートで進んでいく
これからもっとひどいところに突入していこうとしている
それでも未来を信じて漕ぎ進まなければならないのに みんなの気持ちが根っこではバラバラと言うのでは命にかかわります。
今こそ同じ価値観を共有して 少なくとも絆だけは太くしなくてはならない そう考えています。
関係ないという態度には さようならしかないんじゃないか・・大善は非常に似たり とはよく言ったものだと感じるこのごろです
〜嵐の海を手漕ぎボートで進んでいく〜
まさにそういう気分ですね。私を含め、眠れない経営者は多くて、顔を合わせるたびに、「悲観的」な話になってしまいます。
こういう時にこそ「組織」を触るべきなのですが、よほどの気力と胆力がないと、切り開いて行けないような・・・。
「大善は非常に似たり」
同じような言葉を先日別の経営者からも聞きました。
【非常時を生きる】とは、かくも心乱れるものか・・・。
お互いに頑張りましょう。
コメントありがとうございます。
とじき